人材マネジメント/人材育成

Social

基本的な考え方・方針など

ブランドステートメントで掲げるビジョン「一人ひとりが輝くコミュニティであふれる社会」を実現するために、私たちは「お客さまをはじめ、当社が提供する空間に関わるすべての人が輝く」ことを目指します。
そのためには、私たち社員一人ひとりも輝くことが必要であると考え、当社で働く「ひと」に関する基本的な考え方として人事指針を定めています。

目標と実績

当社では、ESG取組み25項目(2024年度)において抽出した「多様な人材の確保」、「今後の事業展開を見据えた人材育成」および「海外事業推進体制の強化」に関する目標として、以下を掲げています。

  • 多様な人材の積極採用
  • 従業員自身のキャリアプランを反映した異動・配置
  • 社員研修プログラムの実践
  • 海外事業要員の増員および育成強化

さまざまな施策・取組みの結果、2023年度末時点における2016年度以降の定期採用者の男女比率は6:4となっています。
また、2023年度の従業員自身のキャリアプランを反映した異動・配置は66件となりました。

求める人材

私たちは、一人ひとりの個性や価値観、多様なライフスタイルを互いに尊重することで、人と人とのつながりが生まれる空間づくりを目指していきます。そのためには、私たち自身が多様な個性・考え方・生き方・働き方を互いに理解・尊重し、何よりも仲間を信頼し大切にできる「ひと」が集まるコミュニティでなければなりません。
私たちは、このような考えに共感し体現できる「ひと」が集い、共に成長していくことが大切であると考えます。

人材育成

人事指針の一つに「挑む力を育み、志と夢を全力で支える。」を掲げています。従業員が仕事を通して輝くためには、「志や夢(目標、やりたい仕事、ありたい自分)を明確にし、それに向けて自発的に前に進む状態をつくってほしい、そのような挑戦する姿勢を持つ従業員をみんなで全力で支える」という考え方を表現したものです。特に人材育成においては、自発的に成長したいという思いを大切にするため、研修制度やキャリア形成支援など、さまざまな人材育成制度を整備しています。

人材育成体系
図:人材育成体系

階層別研修

各階層における自身の役割や課題の認識、今後の成長へ向けた目標設定と意識変革・行動変容のためのプログラムを実施しています。

応募型研修

自己成長を目指す従業員に、自由応募型のプログラムを設けています。クリティカルシンキング、ファイナンス、マーケティングなどのビジネススキルや知識を高めるため、約3ヶ月間に渡って、社外の受講者と切磋琢磨しながら、スキルの習得を目指します。

ビジネススキル研修

ロジカルシンキングやプレゼンテーションなど、業務全般で求められる基礎的なビジネススキルを学べる研修プログラムを設けています。また、自ら選択して受講できる応用スキルのプログラムも併せて用意しており、基礎固めからスキルアップまでサポートすると共に、自己成長に向けてチャレンジするマインドを醸成します。

グローバル人材の育成

「将来的に海外事業に携わりたい」、「海外に赴任して現地で活躍したい」という従業員を対象に、語学学校での実践的なレッスンを通じて、海外でのビジネスシーンにおいて必要なコミュニケーション能力を強化します。コース修了後は、本人の希望や適性を踏まえつつ、海外事業部門への配置を優先的に検討していきます。

従業員の資格取得の推進

業務に必要な専門知識や能力の向上を目的とした資格取得について、合格者に学習費用の支援や奨励金を支給する制度を設けています。宅地建物取引士はもちろんのこと、建築士や不動産証券化協会認定マスター、ビル経営管理士など、不動産関連資格を中心に約120種類の資格が対象です。資格取得を通じた積極的なスキルアップを支援しています。

主要資格保有者数(2024年3月末時点)
資格名 有資格者数
宅地建物取引士 381名
一級建築士 40名
不動産証券化協会認定マスター 31名
ビル経営管理士 58名

キャリアデザイン

従業員が将来に向けて自らのキャリア開発や能力開発をデザインすることができるよう、さまざまな仕組みを構築しています。
新入社員を対象としたキャリア面談(入社3カ月後)では、自身の「ありたい姿」の実現に向けたキャリアデザインを会社と共有する機会を設けています。また、全社員を対象に、やる気・やりがいの向上、個々の成長を目指して、キャリアデザインを主眼に置いた人材開発シートの運用を行っています。上司との定期的な面談の中で自発的なキャリア形成を促進すると共に、若手社員の計画的なジョブローテーションの推進などを通して、一人ひとりのキャリア構築を支援しています。

入社から配属までの流れ
時期 研修名など 概要
4月 導入研修 経営理念、行動指針、ブランドステートメントに加え、当社およびグループ会社の事業内容、社内制度、また、ビジネスマナーなど社会人としての基本知識を学びます。
5〜6月 部門研修 住宅事業本部、開発事業本部、首都圏事業本部、海外事業本部の各事業部門で、実践的なワーク、開発・管理物件の見学、取引先とのミーティングなど、実際の業務を体験します。
6月 キャリア面談 どんなキャリアを歩んでいきたいのか、どんな仕事に挑戦したいのか、自身の「ありたい姿」の実現に向けたキャリアデザインを一人ひとり会社と共有する機会を設けています。

公正な評価と処遇

従業員が仕事を通して輝くためには、公正な評価と処遇が重要です。そこで当社では、経営理念や行動指針、ブランドステートメントの下、人材育成とコミュニケーションを重視した制度を運用しています。業務実績などの目標だけでなく、伸長させるべき能力やスキルなどについても目標を明確にするため、人材開発シートを作成し、上司と共有、確認するための面談を実施します。自発的にチャレンジできる仕組みを整えると共に、目標の進捗や達成状況についても確認し、共通の認識とするための対話を都度行います。評価の内容や今後期待する点について上司から直接フィードバックし、社員一人ひとりのモチベーションと評価の納得性を高めます。

労使関係

当社では、労働組合と建設的な対話を重ねています。
適宜開催する窓口協議に加え、毎月開催している労使連絡会では労働時間管理やワークライフバランスの推進など、日常の課題や情報を共有し課題の改善に向けた協議を行っています。
また、年に一度開催している労使懇談会では、社長以下経営層が出席し、事業の進捗状況や今後の見通しを共有する他、会社が抱える課題や労働組合が認識している改善点などについて、忌憚のない意見交換の機会を設けています。